アメ村行く前に
ロッカーに置いていった俺らの荷物を取りに行く為、
心斎橋へと戻る。
そこであることに気付く。
三人まとめて改札を出たら、もったいないじゃないか。
一人だけ、改札を出て、
荷物をまとめて持ってこれば金が少しだけ、浮く-フランスがその役目を買ってくれた。
俺とがらはどは改札前でフランスの帰りを、ただ待つ。
でも地下街は複雑かつ大きいので、
自分達がいる位置と、
荷物を置いた場所がとても分かり辛いものだった。
俺とフランスは何度も電話でやり取りをした。
がらはどは…
もうすぐ開店という、
そごう心斎橋本店の入口ら辺で
グロッキーな感じになっていた。
うずくまって眠っているようだった。
なので(その場だけでも休めるよう)俺はちょっと距離取って、
近くのトイレの辺りで電話をしていた。
何分かして、
フランスがどうやら荷物を見つけたようだった。
ロッカーの近くに
御堂筋線の駅に入れる所があるらしく、
(俺とがらはどがいた場所と反対側の場所)
そちら側の駅のホームまで来てくれと言われたので、
そこまで行くことに。
俺ら三人分の荷物だから
持ち歩くのは相当きついだろうというのが想像できた。
ホームでフランスに会ってみると、
フランスはベンチに腰掛けていた。
やはりきつそうな表情をしていた。
汗が出ていた。
相当走ったらしい。
ここから俺たちは
梅田まで行く。
そこに最後の目的地がある。
それはまだ内緒だ。
フランスだけは新たに梅田行きの切符を買っており、
俺とがらはどよりも余分に金を払っている為、
荷物を取ってきてもらった分も含めて、
後から俺が、フランスに飲み物を奢るということになった。
梅田-自分の持つ大阪の地図と、
駅にある梅田周辺の地図とを比べながら
最後の目的地への行き方を探る。
フランスが、
「ここだ!」と、目的地を発見する。
よし、後少し頑張ろう。
疲労やら眠気やらに襲われて大変だったが、
(その時は特にがらはどがやられていた)
最後の目的地を目指して、
俺らは再び歩き出すのであった。

つづく